PROFILE
[プロフィール]
上尾 直子(pf)
naoko ueo
愛知県生まれ。4歳からピアノを始める。
愛知県立明和高等学校音楽科卒業、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業後、ドイツへ留学。
ドイツ国立ザールランド音楽大学教授でピアニストでもあるベルント・グレムザー氏のもとで研鑽を積む中、仏人ピアニスト、ジャン・ミコー氏に出会い同氏の薦めにより渡仏。パリ・エコール・ノルマル音楽院でミコー氏に師事し、音楽の深みだけでなく音楽家としての姿勢を学ぶ。
パリ・エコール・ノルマル音楽院ディプロマ取得、ロンドンマスタークラス修了。
帰国後はポーランド国立クラクフ室内管弦楽団、ヘンシェル弦楽四重奏団など、海外演奏家との共演の他、ソロリサイタルを多数開催している。
©︎ K.Jonai
2009年より「音楽への感謝の思い」を表現すべく、四国霊場八十八カ所に88曲のバッハの音楽を奉納演奏して巡る『お遍路バッハ』の活動に取り組み始めるが、2011年3月11日東日本大震災を機に「東北への鎮魂と祈り」そして「人々の心の解放、救済」を新たなテーマとし、改めてこの活動に向き合うこととなる。
2013年愛媛県西予市卯之町で開催されたコンサート「お遍路バッハin明石寺」より、本格的に『お遍路バッハ』の活動をスタートさせる。その後、2015年に順打ち歩き遍路を遂行するため、神奈川県横浜市から愛媛県松山市に移住する。
2016年2月に徳島県鳴門市にある第一番札所「霊山寺」を出発し、2018年5月16日、約1400キロの行程を歩き終え、香川県さぬき市第八十八番札所「大窪寺」にて結願(四国霊場八十八カ所を全て参拝すること)を迎える。同年10月15日には和歌山県にある高野山真言宗総本山金剛峯寺、ならびに奥之院へお礼参りとして参拝し、高野山大学松下講堂黎明館で『お遍路バッハ』満願奉納演奏を行う。
東日本大震災以降は、震災復興チャリティコンサートなどの復興支援行事にも積極的に参加している。愛媛県松山市で行われた第32回四国八十八カ所霊場会全国公認先達大会や坂の上の雲ミュージアム「忘れない。3.11リサイタル」、中部国際空港セントレアで開催された四国霊場会行事など、各地で東日本大震災復興祈念・追悼演奏を行っている。
また近年では、『お遍路バッハ』の活動において、演奏のみならず、学校、企業団体での講演会に招かれるなど、多岐にわたり活動の幅を広げている。
2019年5月より、岩手県平泉市にある世界文化遺産「中尊寺」でのコンサートを皮切りに、88曲の奉納曲と共に『お遍路バッハ』全国コンサートツアーを開催中である。